角の、溝の、絨毯の、チリに埃に髪の毛が履けば出てくる面白さ。部屋を箒で掃いたのは、あれ?いつだったかな。
環状7号線から少し入ったところに佇む箒専門店「そうこう箒本舗」。
カラフル箒が何屋さんかと目を誘う。
扱うは手作業で作られた棕櫚の箒。
棕櫚(しゅろ)は程よく油分が含まれていて履いても埃がたたない。畳やフローリングの角から隙間まで履き出しやすく、軽くて丈夫で長持ちする。店主が技法を確かめるために取り寄せたと言う100年ものの箒は今も店で使われている。
箒の他には塵取りとタワシと刷毛もろもろ。↑は合羽橋で手に入れたおろし金の手入れに丁度良かった。
眺めていたら「こっちは売り物ではありません」と透かさず言われた店主の愛する小物たちが、箒と同じくらい場所を占めて並んでいた。こちらも販売して欲しいくらい魅力的。
自然素材で作られた箒はひとつひとつに個性があって、握って履いて自分の手にしっくりくる箒を探していくのも楽しい。お値段に正直驚いたけれど、その使い勝手と一生ものと思えば決して高くないと思う。
フローリングで使っている感想は、とにかく角や凹みの掃けがよく階段の角の細かいチリもきれいに履き出せる。毛足の短い絨毯は掃除機をかけた後でもゴミが出てきた。私的に気になったのは、握りの節が掌に当たること。自分仕様に手を入れて使うのもまた楽しいものです。
ご店主曰く、リーピーターは殆どないとのこと。何てったって100年経つ箒が今でも使えているのだから当然です。(購入箒のメンテナンスあり・有料)そのかわりプレゼントにと再訪してくる人や外国の方がお土産にと買いにくるのだそうだ。音もしなければ電気もいらない箒。なかなか良いです。
駐車場なし。
⭐️このブログ「気になったので、撮ってみた」は、スタッフ様に写真撮影とブログ掲載が可能か確認した上で掲載をしています。