今や人気の道具街・合羽橋から浅草に向かって通りを歩いていると、小洒落た雰囲気の店が目にとまった。雑貨屋か本屋かな?と近づいてみると海苔の専門店だった。
ガラス越しに覗いているとお店の人に呼び寄せられ興味も沸いたので入ってみた。
「ぬま田海苔」毎年最初の収穫に限られる初摘み海苔を扱うお店だった。
創業は1937年。かつての漁場・川崎の地で海苔や鰹節を売ったのが始まりで、漁場が閉じると共に一旦閉店。現在は場所を移し、有明海の初摘み海苔の中でも収穫1回目の希少な「秋芽の初摘み」海苔を扱っている。「本物の海苔の味を伝えたい」という店主の熱い思いが詰まったお店だ。
海苔にはちょっと変わった商品名が付いている。業者間の等級名だとか。
パッケージにそれぞれのテイストが分かるよう表記されていて選びやすい。
棚には海苔のフレーク、橙ぽん酢・五島そうめんも。
こちらは「富士見堂×ぬま田海苔 初摘み青混ぜののり手巻きせんべい3種セット」1350円 食べる直前に海苔を巻いて両方の風味を楽しめるようになっている。
ウンチクを聞きながら試食を味わいつつ購入したのは、初摘みミニ食べくらべ8枚切り・4袋1188円。食べ比べしてみると、こんなに違うものかと驚くほど味が違うのだ。我が家の日々の食卓に出すには少々値段が張るが、訪れた時には違う味を食べてみたいと思うほど旨い海苔でした。
徒歩数分の観光客で賑わう浅草ではなく、この地に店を構えた理由は「海苔の説明をする時間がなくなってしまうから」と答えが返ってきた。。扱う海苔に自信があるからこその言葉だろう。ぬま田海苔の評判を聞いた料理人やシェフも目利きに信頼を寄せて訪れている。
食のプロが集まる道具街に本物の海苔の味。納得です。
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